英検2級 1997年第1回 Memory

記憶
 ある物事は覚えているのに別の物事は覚えられないのはなぜだろうか。例えば子供の頃の特別なことや劇的なことは覚えていられるのに,ほんの数分前に調べた電話番号を忘れるのはなぜだろうか。年齢に関係なく,健康な人でも時につい最近のことから忘れるのはなぜなのだろうか。
 人間は過去の出来事を2つの異なった段階で覚えているようだ。1つめの段階は,短期記憶と呼ばれ,もう一つは長期記憶と呼ばれる。短期記憶では会話の最栽の数分の間の内容や,ポットをこんろの上において沸かしたままであるというようなことを覚えることを可能にしている。長期記憶では大事な出来事や注意して覚えたり記憶しようと努めたことなどを蓄えることができる。私たちが筒単に記憶できそうなことはとても楽しく愉快な経験であり,もっともよく忘れやすいことは名|亂数,日付や理解できないものである。いらいらしているとき,疲れているとき,注意していないときなども物事を覚えていることが難しい。また,覚えられることには限度があるようである。年をとるにつれて,記憶を次々と失い,メンタルな部分で使える最も重要な部分だけが残る。もし我々がなんでも記憶できるのならば,もちろん,人生はとうてい耐えられるものではなくなってしまうだろう。
 我々の記憶の働きに関する調査では多くのことが分かったにもかかわらず,まだ分からないことはたくさんある。例えば、出来事事は短期記憶から長期記憶にどうやって移動するのだろう。自分の名前さえ忘れてしまった人がなぜ話すことができるのだろうか。もしかしたらいつかこのような問題に答えられる日が来るだろう。

以下の記述のうち問違っているのは
1人間は名前,日付,数を記憶することに難しさを感じる。
2いらいらしたり疲れているときは物事を思い出すことがしばしばできる。
3どんな年齢の人もつい最近起こったことを忘れることがある。
4記憶についてはまだ分からないことがたくさんある。

人間の記憶のどの面がすでに解明されているのか。
1記憶は2つのレベルに分けられる。
2なぜ自分の名前を忘れている人が話すことができるかということ。
3なぜ記憶の中には長期記憶にならないものがあるのかということ。
4短期記憶と長期記憶は同じものであるということ。

この文章によれば,長く記憶に残りやすいものはどのようなものか。
1今聞いたばかりの電話番号。
2子供の頃の楽しかった誕生日パーティー。
3疲れているときに読んだ話。
4よく知らない級友の名前。

もし我々がすべてのことを記憶したらどうなるのだろうか。
1記憶は減る。
2メンタルなスペースが狭くなる。
3生きて行くことが極度に難しくなる。
4記憶が曖昧になる。

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