東京外大 2015年前期 3 日本語訳


 恐竜は.冷血動物の爬虫類とまったく同じだったわけではなく、【  】.そうではなく、恐竜は,ちょうどその中間に位置した.現代の動物との比較で,恐竜の代謝はおそらく.ホホジロザメと類似したものだったとサイエンス誌6月13日号で研究者たちが報告している。
 この発見は,恐竜がどのように生きていたのかに関する新しいヒントを与え.また長年続く議論を再燃させてもいる.「この論文で,また最初からやり直しということになるでしょう」と,ドイツのボン大学の古生物学者であるマルティン=ザンダーはいう.
 長い間,古生物学者たちは.【  】と考えていた。これらの動物は,外温動物とも呼ばれており,成長がゆっくりで,エネルギー消費は低く,熱を求めて日光浴をし,食物をあまり必要とせず,あまり動き回らない動物のことである.「私か子どものころには、恐竜といえばただもう巨大に描かれた、尻尾を引きずっている爬虫類に似た獰猛な生物でした」と、タラハシーにあるフロリダ州立大学の古生物学者であるグレゴリー=エリクソンはいう.
 彼がいうには,この研究分野は1960年代に方向転換をしたのだが,その頃,【  】のである.その後の数十年で,ほとんどの古生物学者は,恐竜を爬虫類よりも鳥類に似たものだと考えるようになった。つまり,成長が速く。多くのエネルギーを消費し。内的に体温を調整する温血動物、言い換えると内温動物だったということである。そうした考えは、映画『ジュラシック・パーク』に出てくるすばしこい獣といった,よくあるイメージを思い描かせた。
 しかし,恐竜を2つの区分のどちらか一方に当てはめようとするのは,単純すぎるかもしれないと。アルバカーキにあるニューメキシコ大学の古生態学者であるジョン=グレーティーはいう。
 以前の研究で,恐竜はそれほどきれいにいずれかのグループに分類できないかもしれないということが示唆されていた。それで,グレーティーと共同研究者たちは,冷血動物と温血動物の領域で恐竜がぴったり収まる位置を見極める大規模な研究を計画した。
 彼の研究チームは、353の現代の動物種の成長率とエネルギー使用,つまり代謝をグラフにした。この調査には,成長が遅く代謝の低いワニから,成長が速く代謝の高いダチョウまで,ありとあらゆるものが含まれていた。その後、研究者たちは、他の古生物学者たちによる恐竜の骨の入念な分析を利用して、ティラノサウルスやアパトサウルスをはじめとする21の恐竜の成長率をまとめた。
 グレーティーと彼のチームは,少なくとも6500万年前に絶滅してしまった生物の代謝率を見極めることはできなかったが,【   】。グレーティーが現存する動物たちの成長率を代謝と対比してグラフに表してみると,はっきりとした関係性がわかった。成長率の高いものは代謝も高い傾向があり。逆もまた同様だったのである。この強い相関関係のおかげで,彼は21の恐竜を同じグラフ上に置くことができた。
 恐竜は,冷血動物と温血動物のちょうど中問に収まった。「恐竜が真ん中だというのを見てちょっと驚きました」とグレーティーはいう。「恐竜が爬虫類にも似ておらず,哺乳類にも似ていないとしたら,連中はいったい何なんでしょうね」
 【   】。ティラノサウルスやその他の恐竜は、ホホジロザメ、マグロ、オサガメと似た代謝だったかもしれないとグレーティーはいう。こうした動物たちは,中温動物と呼ばれ,冷血の魚類や爬虫類より多く食物を摂取するが,【   】。
 恐竜の代謝の特性を理解することで,【   】といった,恐竜の生活に関するその他の論点へのヒントが得られるかもしれない。とグレーティーはいう。


恐竜は現代の爬虫類やその他の冷血動物に最も似ている
恐竜は,実は,いくつかの現存する動物と一致したのである
どのように狩りをしていたのか,なぜあんなに体が大きくなったのか
研究者たちは恐竜と現代の鳥類の類似点を見つけ始めた
その動物たちは、明確にはどちらのグループにも分類されないかもしれない
現存する動物たちのデータに基づいて概算することはできた
温血の鳥類や哺乳類のように,ずっと決まった体温でいるわけでもない
温血動物の鳥と同じだったのでもない

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